保育士の服装にもTPOはある!
保育士の服装というと、皆さんはジャージにエプロンをした姿を思い浮かべるでしょうか?スーツ姿の保育士を浮かべた人は少ないでしょう。
指定されていなければどんな服装でも構わないのが保育士ですが、何故保育士の皆さんはジャージにエプロンという姿を選択しているのでしょうか。その理由は主に動きやすいからです。
保育士は主に子ども達に関する雑用が仕事のメインになります。他にも書類を書いたりすることもありますが、ほとんどの保育士は自宅で書類を書くことが多いです。しかし時にはスーツを着用するような場面もあります。ここでは動きやすい服装(ジャージ)のパターンとスーツを着用するパターンの二種類を紹介します。
動きやすい服装をしている保育士ですが、具体的にどんな仕事をしているのか一部紹介します。
一つ目は年中から年長の子どもと砂遊びをする場合です。季節によっては水を加えて泥遊びをすることもあるので、汚れます。
二つ目は部屋、トイレの掃除です。秋になれば落ち葉の掃除、冬になれば雪かきもします。これもすべて保育士の仕事になります。
三つ目は、子ども達が体調を崩してしまって、嘔吐などをしてしまい、それを片付ける場合です。以上三つほど上げましたが、この他にも服が汚れる場面というのはあります。しかし一年を通して汚れるパターンは先ほど述べた3パターンです。
次は保育士のエプロンについてですが、このエプロンを選ぶ際に注意してもらいたいことがあります。まずポケットがあるものを選んでください。
理由としてはポケットティッシュを入れるためです。子ども達が鼻水を垂らした場合に対処するためにポケットティッシュを常に持っている保育士は多いです。
また連絡事項をメモするためのボールペンを入れるためでもあるので、なるべくポケットが多いものを選ぶといいでしょう。ポケットがないと非常に不便に感じます。次にファスナーがついているものもできれば避けた方がいいです。子ども達がファスナーをいじって怪我をしてしまうことがあるからです。
保育士専用のエプロンが発売されているので、それを選べば間違いないと言えます。
次に保育士がスーツを着用するパターンですが、主に保育士がスーツを着るのは卒園式だけです。しかしこれにも最低限守らなければならないルールというものがあります。まず喪服は絶対ダメです。重厚感があり、華やかさがないので、卒園式という園児、またその保護者にとっての晴れ舞台ではふさわしくありません。これ以外にもいくつかポイントがあります。
一つ目は、園によって指定されている場合もありますが、卒園児の担任の先生は振袖、袴を着ることができます。それ以外の先生方は着ることができません。あくまで他の先生方は目立たず、地味な服装で行くのが鉄則です。
二つ目は、保育士に関わらず大人のマナーとしてですが、コサージュを付けましょう。黒などでも構わないですが、せっかくのお祝いの席ですので、淡いピンクや、黄色などパステルカラーを付けるといいでしょう。
以上の二つがポイントとして挙げられます。卒園式は保育士が主役ではありません。卒園児とその保護者を引き立たせるために地味な服装を心掛けましょう。
次にスーツを着用する場合の例外を挙げます。これは上の立場になったときに起こるパターンです。保育園には定期的に監査が入ります。監査とは簡単に言うと市役所の職員が保育園を視察して正しく保育しているかどうか確かめることです。この監査の時に市役所職員に合わせてスーツを着用する場合があります。しかし園によって指定されない場合もあります。
最後に保育士のお洒落についていくつか紹介していきます。保育士のお洒落はパンツスタイルに限定されてしまいます。何故かというとスカートを履いていってしまうとスカートがめくれないように常に気を付けなければならないからです。保育士に最適なパンツはジョガーパンツです。
ゆったりしたシルエットで生地の種類も豊富なので、自分好みのファッションを作ることができます。またキャラもののトレーナーもいいデザインがあるのでおすすめです。幅広い年代で着られるものでおすすめなのはボーダーのトップスです。
ジャージにエプロンというスタイルは保育士にとっては理想的な服装ですが、少しでもお洒落をしたいという人はパンツスタイルをお薦めします。
ここまで保育士の様々な服装について紹介しましたが、出勤時の服装というのは保護者の立場から見ると非常に印象を左右するものとされています。
これまで働いていて服装を意識したことがなかった人、これから保育士として働こうと考えている人も保育士としてのTPOを考えながら服装を意識しましょう。
自分に合った服装をする事も大事なことですが、相手にどのように見られるかということも意識した上で服装を選ぶことも大切です。自分らしさを残しながら、機能的な服装選びを楽しみましょう!